■ ID
| 1332 |
■ 種類
| 論文 |
■ タイトル
| Seasonal change of PCDDs/PCDFs/DL-PCBs in the water of Ayase River, Japan: Pollution sources and their contributions to TEQ |
■ 著者
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Kotaro Minomo
埼玉県環境科学国際センター
Nobutoshi Ohtsuka
埼玉県環境科学国際センター
Shigeo Hosono
埼玉県環境科学国際センター
Kiyoshi Nojiri
埼玉県環境科学国際センター
Kiyoshi Kawamura
埼玉県環境科学国際センター
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■ 出版元
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■ 出版年
| 2011 |
■ 誌名・巻・号・年
| Chemosphere, Vol.85, No.2, 188-194, 2011 |
■ 抄録・要旨
| 埼玉県を流れる綾瀬川は、国内でも特にダイオキシン類(ポリクロロジベンゾ-p-ジオキシン、ポリクロロジベンゾフランおよびダイオキシン様ポリクロロビフェニル)によって汚染されている河川の一つである。そこで、綾瀬川の河川水試料を2004年度に毎月1回1年間連続して採取し、ダイオキシン類を分析した。河川水試料の毒性等量(TEQ)は、0.26〜7.0pg-TEQ/Lの範囲(平均は2.7pg-TEQ/L)で、12試料中8試料が水質の環境基準(1pg-TEQ/L)を超過した。また、TEQは灌漑期である5月から8月に高い値を示した。水試料中のダイオキシン類はほとんどが懸濁物質(SS)中に存在し、灌漑期にはダイオキシン類濃度の高いSSが流入していた。同族体構成から、河川水試料中のダイオキシン類は、日本国内において水田除草剤として広く使用されたペンタクロロフェノール(PCP)およびクロルニトロフェン(CNP)製剤の影響を受けていることが示唆された。指標異性体を用いたTEQ寄与の解析からは、PCP製剤が綾瀬川河川水のTEQに対して大きく寄与していた。また、TEQの上昇とともに、PCPおよびCNP製剤のTEQ寄与割合は増加し、灌漑期には両製剤による寄与がほとんどを占めた。以上から、両除草剤に由来するダイオキシン類の影響を受けた灌漑水が流入し、綾瀬川河川水中のダイオキシン類濃度を高くしていると結論付けた。主成分分析の結果もこの結論と一致した。
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